iPhone5cのフロントガラス画面の修理
iPhoneのフロントガラスは、丈夫なイメージを持っている方も多いですが、実際は皆さんが思っているよりも強度は強くありません。
iPhoneのフロントガラスが割れる最も多い事故は、手に取ろうとして落としたり手から滑り落ちてしまったりといった、落下に伴う衝撃によるものですが、iPhone5cの画面破損については、落下事故による破損だけではありません。
iPhone5cは落下事故以外によくあるのが、バッテリーの劣化に伴う膨張により液晶パネルが破壊されてしまうことです。この現象はiPhone5とiPhone5Cに多く見られる現象です。
液晶パネルが浮き上がると、最悪液晶パネルが割れタッチが効かなくなってしまいます。少しくらいの浮きであれば、バッテリー交換のみで済む場合が多いようですが放おっておくと膨張するスピードが早いため直ぐに液晶パネルが破損してしまいます。
破損してしまうと交換が必須となりますので、余計費用もかかってくるため日頃からの観察眼が必要です。特にiPhone5Cは気をつけるようにしてください。
目次
iPhone5cの特徴
iPhone5sと共に発売されたiPhone5c、数種類のカラーバリエーションが発売されました。鮮やかで女性ウケが良いiPhoneになっています。
またiPhone5sの金属フレームに対し、iPhone5Cはプラスチックとなっており丸みを帯びた形状となっています。iPhone2世代目のiPhone3gsほどの丸みではありませんが、何となく似ていますね。
価格もiPhone5sに比べて安い価格設定となっています。これはiPhone5sから幾つかの機能、性能を下げて廉価版となっているためです。
フロントガラスが割れた場合の対応の流れ
過ってiPhone5cのフロントガラスが割れてしまった場合、表面のガラス部分だけが割れてしまった場合と液晶パネルも割れてしまった場合の2通りのパターンがあります。
フロントガラスだけが割れてしまった場合は基本的には正常に動作しますが、タッチの効きが悪くなったり将来的に大きな故障に繋がる可能性も高くなります。
液晶パネルが破損している場合は、画面表示が乱れてしまったり、縦線横線が入ってしまったりと様々な現象が起きます。また、タッチセンサーが破損すると、画面上を指で動かしても反応が無いこともあります。反応があったとしても部分的に反応したりしなかったりと大変不便さを感じます。フロントガラスだけの破損と液晶パネル及びタッチセンサーまでの破損の場合とでは、修正費用も大きく変わってきますので、Appleの正規サービスプロバイダか非正規のiPhone修理業者さんに診断してもらい適切に修理対応してもらうようにしましょう。
1.iPhone5cフロントガラス画面の破損状態の確認
まずは、修理に出す前にフロントガラスの画面を割ってしまったiPhone6の破損状態を確認します。
最初に一度電源を落とした状態から再起動をかけ、電源を入れてみます。通常通りに起動し問題なく表示されているかを確認してください。
問題なく表示されたら、タップやフリックなど通常の操作が正しく動作されるか確認します。フロントガラスと液晶の間には目に見えないタッチセンサーがあり、衝撃により画面が割れた場合にこのタッチセンサーが断線することもあります。
タッチセンサーが断線するとタッチが利かなくなりますので、通常の操作が正しく動作するのであれば、表面のガラス部分のみが破損し液晶部分や本体には影響していない可能性が高いです。そうなると、フロントガラスの交換だけで済みますので、修理費用も抑えることができます。
逆に、うまく起動せず表示がおかしかったり本体のフレームが曲がっている場合は、本体の交換となる可能性もあり、基盤にまで問題が発生するとデータ復旧も必要となりますので、事前にiCloudやiTunesを利用してバックアップをとるようにしましょう。
iTunesでフルバックアップする場合は、「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れるとダウンロードしたアプリのIDやLINEのトーク情報なども引き継がれますので、iTunesでフルバックアップをとった方がより確実です。
また、割れたままの状態で使用する方もいますがこちらも同様にフロントガラスが割れただけだったものが、時間が経過するにつれて液晶パネルにまで被害が拡大する可能性が高くなりますので、修理しないにしろ修理業者へ一度診断してもらうようにしましょう。
2.iPhoneの修理サポート「Apple Care+ for iPhone」とは
iPhone5cの破損状態を確認したら、次はAppleの保証プログラム「Apple Care+ for iPhone」の加入の有無を確認します。
アイフォンを購入した際に、購入後1年間のハードウェア製品限定保証と90日間の無償電話サポートが標準保証(無料)として付いてきます。こちらは、iPhoneの本体・付属品を1年間保証するサービスですが、今回のフロントガラスの破損や水濡れによる故障は保証対象外となります。
無料の標準保証ではフロントガラスの破損は保証対象外ですが、保証内容を充実させた有料の「Apple Care+ for iPhone」というものがあります。
こちらは、Appleの保証プログラムで「Apple Care+ for iPhone」に加入していれば、保証とサポートが1年間から2年間に延長されます。iPhoneの購入日から30日以内であれば加入することができますが、30日を越えるといかなる場合でも加入することはできません。
「Apple Care+ for iPhone」の料金は、「iPhone6s」「iPhone6sPlus」が14,800円(税抜)で、それ以前の機種は12,800円(税抜)となります。
ハードウェア製品限定保証期間 | 無償電話サポート期間 | 料金(税抜) | 加入条件 | ||
---|---|---|---|---|---|
通常保証 | 1年間 | 90日間 | 無料 | 購入と同時に自動加入 | |
Apple Care+ for iPhone | 2年間 | 2年間 | 「iPhone6s」「iPhone6sPlus」 | 14,800円 | 購入日から30日以内 |
それ以前の機種 | 12,800円 |
保証プログラムの内容については、過失がなくiPhoneの不具合によるものは保証期間中無償で修理サービスを受けられますが、過失や事故によって破損させた場合は通常の修理費用より低価格で最大2回まで受けられるというものになります。
「Apple Care+ for iPhone」に加入していれば、iPhone6のフロントガラス交換の料金は7,800円(税込)ですが、未加入の場合は12,800円(税抜)と若干割高な程度で加入してもたいして差がないと思うかもしれませんが、実際には画面交換だけでなく本体交換となることの方が多いようです。
そうなるとそれ以上の費用がかかってきますので、iPhone購入時には「Apple Care+ for iPhone」に加入するかじっくり考えた方がよいかと思います。
「AppleCare+」に加入 | 「AppleCare+」に未加入 | |
---|---|---|
iPhone 6s Plus | 11,800円(税抜) | 16,800円(税抜) |
iPhone 6s | 11,800円(税抜) | 14,800円(税抜) |
iPhone 6 Plus | 7,800円(税込) | 14,800円(税抜) |
iPhone 6 | 7,800円(税込) | 12,800円(税抜) |
iPhone 5s、iPhone 5c | 7,800円(税込) | 14,800円(税抜) |
iPhone 5 | 4,400円(税込) | 14,800円(税抜) |
また、保持するバッテリー容量が本来の容量より80%未満になった場合は無料でバッテリー交換でき、ハードウェアはApple認定技術者がソフトウェアはAppleの専任スペシャリストがサポートしてくれます。
電源が入らないような状態でも対応してもらえるので、安心感は抜群です。修理に二の足を踏んでしまう理由の1つは、料金がよく分からないのとiPhoneの修理費用が高いことです。まずは、「Apple Care+ for iPhone」に加入しているのか、保証の対象期間内なのかを確認してください。
加入の有無にかかわらず、AppleCareを使用しての保険対応は、確実にデータが消えてしまいまので注意が必要です。ご自宅にパソコンが有ればiTunesを使用してのバックアップ、パソコンは無いがWi-Fi環境があればiCloudでのバックアップ、パソコン・Wi-Fi共に無ければWi-Fiフリースポットに出向いてiCloudでバックアップをとることになります。
データが重要と言う方は、基本Appleでの修理は厳しいと考えます。故障状況によっては、バックアップすら取れない状況になりますので、定期的にバックアップをとるようにしましょう。。
通常保証期間内または「AppleCare+」に加入 | 保証対象外 | |
---|---|---|
バッテリー交換 (全モデル) | 無料 | 9,400円(税抜) |
※通常保証期間内または「AppleCare+」に加入している場合は、バッテリー容量が本来の80%未満しか維持できなくなった時点でバッテリーを無償交換。
3.iPhoneの修理サポート「Apple Care+ for iPhone」の確認方法
「Apple Care+ for iPhone」に加入しているかどうか確認する方法は、Appleの「保証状況の確認」から確認することができます。
「保証状況の確認」へアクセスし、テキストボックスにiPhoneのシリアル番号を入力すれば、「Apple Care+ for iPhone」に加入しているかどうかを確認できます。
シリアル番号が分からない場合は、iPhoneの「設定」>「一般」>「情報」にシリアル番号の項目がありますので、そちらから確認してください。
「Apple Care+ for iPhone」の加入の有無を確認したら、次はNTTドコモ・ソフトバンク・au(KDDI)の通信事業者が独自で提供している保証プログラムを確認していきます。独自の保証プログラムに加入している場合は、通常より安い金額で修理してもらえるので、こちらも念のため確認していきましょう。
4.通信事業者による保障サービス加入の確認
iPhoneを販売している通信事業者はNTTドコモ・ソフトバンク・au(KDDI)の3キャリアになります。それぞれアイホンを修理する際の保証について独自のサービスを展開しており、内容も異なってきます。
NTTドコモの場合は、「Apple Care+ for iPhone」より対応範囲が広く手厚い保証となっており、ソフトバンク・au(KDDI)については、修理代の一部が還元・返金される内容となっています。
独自の保証プログラムに加入していたことを忘れている方も多いので、記憶に無くても念のため確認するようにしましょう。
4-1.NTTドコモの「ケータイ補償サービス for iPhone & iPad」
NTTドコモでは、iPhoneの破損から水濡れ、盗難、故障やAppleが補償していない紛失まで補償する「ケータイ補償サービスfor iPhone & iPad」を提供しています。
支払い方法については一括払いではなく月額料金での支払いとなり、「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」が750円(税抜)、「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」「iPhone 5s」が600円(税抜)、「iPhone 5c」が500円(税抜)となります。
故障時のサービス利用料金は、水濡れ・全損・紛失・盗難・破損・故障など全て一律の料金となっており、「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」は1年間に2回まで11,000円(税抜)、「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」「iPhone 5s」「iPhone 5c」は、1年間に2回まで7,500円(税抜)で利用できます。
また、「AppleCare+ for iPhone」では、2年間の期間が設けられていますが、NTTドコモの「ケータイ補償サービスfor iPhone & iPad」は期間はなく月額料金を支払っている間はサービスを利用できることもメリットの1つです。「AppleCare+ for iPhone」では保証対象外の紛失・盗難を保証してくれるのも大きいです。
ただし、「AppleCare+ for iPhone」ではiPhone本体だけでなくバッテリーや付属のイヤフォン、Lightningケーブルなどの付属品も保証対象ですが、「ケータイ補償サービス for iPhone & iPad」はiPhone本体のみが対象で付属品は対象外となります。Lightningケーブルは、よく断線することも多いため保証対象に入れて欲しいところですが、こういったデメリットもあります。
尚、こちらの加入条件はiPhone購入日を含めて14日以内の申込みかつ、申込み時に故障していないことが条件となります。
「ケータイ補償サービスfor iPhone & iPad」に契約しているかの確認については、ドコモの携帯電話・スマートフォンからは「15711」、それ以外は「0120-21-360」に問い合わせると契約状況を確認することができます。(受付時間:9:00~20:00))
契約している場合は、そのまま対応手続きができ、手続きが完了すると1~2日以内に指定した住所へ交換電話機が送られてきます。
契約状況が分からない方は、問い合わせより確認してみましょう。
ケータイ補償サービス for iPhone & iPad | iPhone 6s, iPhone 6s Plus | iPhone 6、 iPhone 6 Plus、 iPhone 5s | iPhone 5c |
---|---|---|---|
月額料金(税抜) | 750円 | 600円 | 500円 |
サービス利用料金(税抜) | 1年間に2回まで11,000円 | 1年間に2回まで7,500円 | |
補償範囲 | 一部破損・全損・水濡れによる故障・紛失や盗難・ハードウェアの故障・購入から1年を超えた自然故障 ※1年未満の自然故障については、Appleの公式サポートでの対応となります。 | ||
加入条件 | iPhone購入日を含めて14日以内の申込みかつ、申込み時に正常な状態であること ※破損や故障している場合は加入できません。 | ||
加入方法 | ドコモショップなどの窓口かドコモインフォメーションセンターで申込みできます。 |
4-2.ソフトバンクの「あんしん保証パック(i)プラス」
ソフトバンクでは、AppleやNTTドコモのようなiPhoneの修理を依頼するサービスはありませんが、アップルが行っているピックアップ&デリバリー修理サービスおよびApple正規サービスプロバイダで行われた修理に限りそのかかった費用の一部を還元する保証サービス「あんしん保証パック(i)プラス」を提供しています。
支払い方法についてはこちらも月額料金での支払いとなり、機種に関係なく一律で650円(税抜)となります。「あんしん保証パック(i)プラス」では、故障・破損・水漏れなどで支払った修理費用(税抜)の80%以上を月々の利用料金から割引という形で還元します。ただし、申込み時期や機種によって利用料金からの割引上限額が決められています。
また、全損・盗難・紛失した場合は、会員価格での同一機種への交換か指定機種への機種変更ができ、バッテリー交換については、交換代金(税抜)の80%以上を月々の利用料金から割引もしくは、ソフトバンクカードの「プリペイドチャージ」へ一括還元されます。
他の大きなメリットとしては水没や破損などでデータが閲覧できなくなった場合のメモリーデータ復旧を無料で利用することができる点です。
還元の方法としては、修理完了時の「請求書」または「修理完了報告書」をソフトバンクショップまたはソフトバンク取扱店へ持参して申請するか、「My SoftBank」から「請求書」または「修理完了報告書」を写真撮影し、アップロードすることで申請ができます。
「あんしん保証パック(i)プラス」に契約しているかの確認については、「My SoftBank」>「安心・便利サービス」>「あんしん保証パック(i) 修理代金の還元」の「申請する」から確認することができます。
契約状況が分からない方は、「iPhoneの保証」から確認してみましょう。
あんしん保証パック(i)プラス | iPhone 6s, iPhone 6s Plus | その他のiPhone |
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月額使用料(税抜) | 650円 | 533円 |
総額(計24回払い) | 14,800円 | 12,800円 |
サービス内容 | |
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故障・破損・水濡れ | 保証期間外の故障・破損・水濡れで支払った修理代金(税抜)の80%以上を 月々の利用料金から割という形で還元します。 |
全損・盗難・紛失 | 全損・盗難・紛失があった場合は、会員価格で同一機種もしくは 指定機種に機種変更できます。 |
電池消耗 | 消耗した電池を交換した場合は、交換代金(税抜)の80%以上を月々の利用料金 から割引、もしくはソフトバンクカードの「プリペイドチャージ」へ一括還元 します。 |
メモリーデータ 復旧サポート | 水濡れ・破損によるデータを閲覧できない場合は、メモリーデータ復旧を無償で 利用できます。水濡れ・水没・破損したアイフォンは、データ復旧の成否にかか わらず廃棄処分されます。 また、2013年8月28日以前の加入者は割引対象外となります。 |
ケータイなんでも サポート | アイホンに関連する周辺機器のあらゆる「困った」をサポートします。 |
4-3.au(KDDI)の「修理代金サポート」
au(KDDI)では、まず「AppleCare+ for iPhone」を一括払いではなく月額払いのサービスを提供しています。料金については、「iPhone6s」「iPhone6sPlus」が月額600円(税抜)・初回のみ月額1,000円(税抜)で、それ以前の機種は月額550円(税抜)・初回のみ月額150円(税抜)となります。サポート内容は破損、水漏れなどの修理時に、1回につき11,800円(税抜)のサービス料で最大2回まで受けることができます。
「AppleCare+」月額払いサービス | iPhone 6s, iPhone 6s Plus | その他のiPhone | |
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月額料金(税抜) | 600円(初回のみ1,000円) | 550円(初回のみ150円) | |
総額(計24回払い) | 14,800円 | 12,800円 | |
サービス利用料金 | Appleの「AppleCare+ for iPhone」と同内容 | ||
保証内容 | iPhone本体や付属品(バッテリー、イヤフォン、Lightningケーブルなど)の製品保証 |
また、「AppleCare+ for iPhone」と合わせて月額752円(税抜)の「紛失補償オプション(i)」に加入すると紛失や盗難についても保証してくれます。
月額料金(税抜) | 752円(初回のみ123円) |
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総額(計24回払い) | 3,619円 |
補償内容 | 紛失や盗難によりiPhoneを際購入した場合に 「再購入補償金」として23,148円が支払われます。 |
申込み方法 | auショップ・au取扱店で申込み可能です。 尚、iPhone購入と同時の場合のみ加入できます。 |
更に、auスマートパスに加入すると「修理代金サポート」を受けられ、ソフトバンクと同様にアップルが行っているピックアップ&デリバリー修理サービスおよびApple正規サービスプロバイダで行われた修理に限り最大10,000円(税込)×2回のお見舞金を受け取れます。
支払い方法についてはこちらも月額料金での支払いとなり、機種に関係なく一律で372円(税抜)となります。
iPhone 6s/6s Plus | iPhone 6/6 Plus/5s/5c | iPhone 5/4S | |
---|---|---|---|
お見舞金(税込) | 最大10,000円×2回 | 最大7,800円×2回 | 最大4,400円×2回 |
「修理代金サポート」を受ける場合は、サポートの申請書を提出する必要があります。「修理代金サポート」から申請書をダウンロード後、必要事項を記入して下記へ送付すれば、審査完了後に2~4週間の間で申請書に記載した口座にお見舞金が振り込まれます。
〒859-3226
長崎県佐世保市崎岡町2720-8
佐世保情報産業プラザ3F KDDIエボルバ気付
修理代金サポートセンター 行
「修理代金サポート」は、「AppleCare+ for iPhone」に加入していなくてもサポート対象ですので、iPhoneが故障した際はauスマートパスに加入しているか確認してみましょう。
尚、auスマートパスは、修理代金サポート以外に500種類以上の有料・無料アプリが使い放題サービスや写真や動画などのデータを50GBまで保存(非会員は1GBまで)できたり、au WALLETカードの不正利用時に最大10万円まで補償といった様々なサービスも利用できます。
5.すぐに修理に行けない場合の応急処置
保証サービスの契約状況が確認できたら、次は修理業者へ依頼しますが、中には時間の都合で直ぐに修理に出すことが出来なかったり、地方に住んでいて近くに持ち込めるApple storeや修理屋さんがないといったこともあります。故障したら状況が悪化しないようすぐに修理に出すのが鉄則ですが、こちらではすぐに修理にだせない場合の応急処置について解説します。
透明テープで画面全体を保護
画面割れや液晶パネル破損で近隣に修理店が無い、仕事の関係で時間が無い、給料日前で修理代が捻出できないなど修理に行けない事情は少なからずあるかと思います。本来であれば直ぐに修理に出すほうが良いのですが、様々な事情があると思いますのでここでは応急処置的な事をお話致します。まず画面割れ(ガラス破損)に関してですが、8割以上の方が画面にフィルムを張っていると思いますのでフィルムが貼ってあればガラスが指に刺さることは無いかと思います。
しかしながらフィルムは剥がれやすくなっているので注意が必要です。またフィルムを貼っていない場合ですが、こちらはこのまま使用するのは危険です。細かいガラスの破片が指に刺さります。
特に小さなお子様がいらっしゃるようなご家庭では、十分に気をつけて下さい。細かいガラスが飛び散らないように、梱包用の透明テープを画面全体に貼り付けます。梱包用の透明テープは薄いので、タッチの反応にも影響は出にくいです。ここまで処置をしたら出来るだけ早く修理に出して下さい。
このまま使い続けると最悪、液晶パネル破損に繋がります。ガラスだけで済むところが液晶パネル破損までしてしまうと、修理代も高くなります。また液晶パネル破損やタッチ不良の場合ですが、こちらの場合には応急処置は出来ません。直ぐさま修理店に持ち込んで修理してもらって下さい。
電源を切る
次に液晶パネルも破損している可能性がある場合は、電源を切れるようだったら電源を切ってください。液晶パネルの破損による不具合でタッチの誤動作があります。いわゆる押してもいないのに勝手にタッチが反応してしまうことです。
例えばパスコードを掛けているiPhoneの場合、タッチが誤動作し始めると、勝手にボタンを押してしまうのでパスコード入力画面で間違った数字や文字を勝手に入力し始めます。そして、パスワードを11回入力間違いするとiPhone自体が使用できなくなります。
こうなると復元するしか復旧方法が無いので、最悪の場合、全てのデータが無くなってしまう可能性もあります。こうならない為にも電源が切れるのであれば直ぐに電源を切るようにしましょう。どうしても切れない場合は、スリープボタンを押して画面を真っ暗な状態にしておけば勝手にタッチを操作されることはありません。
6.修理方法の選択
Appleの「AppleCare+foriPhone」とNTTドコモ・ソフトバンク・au(KDDI)の保証プログラムの加入の有無を確認したら、修理の方法を選択します。保証サービスに加入していたらAppleの正規サービスプロバイダにお願いすれば話は早いですが、保証といっても修理代はかかってしまいます。
ちょっとしたフロントガラスのヒビ割れ程度であれば自分で修理することもできますし、格安で修理してくれる修理屋さんもあります。基本的に修理の方法としては以下の3つの方法があります。
- iPhone6を自分で修理する
- Appleの公式サポートで修理する
- 非正規のiPhone修理屋で修理する
こちらでは、3つの修理方法のメリット・デメリットについて、解説していきます。
6-1.iPhone5cを自分で修理する
iPhone5cのフロントパネル交換は部品があれば、比較的簡単に交換することができます。iPhone6は細かな部品が多いため、手順通りにする必要がありますが、分解組み立てが得意な方や修理費用が持ったいないと思われる方にはオススメな方法です。
ただし、部品は自分で調達しなければなりません。今回は画面割れなのでフロントパネルは比較的簡単に手に入ると思いますしかしながらiPhoneのパーツにはグレードが3~6段階ほどあり、価格も比例していきます。簡単に言うと安いものには安いなりの理由があり、パーツ自体の品質が違うということです。
安く修理したいのであれば自己責任で安いパーツを選ぶのも良いでしょう。これが自分で修理をする醍醐味でもあるのですから。
そして一般的にはパーツ自体の保証も無いと考えて下さい。と言うのは、iPhoneに画面を組み込んで初めて動作確認が出来るわけですから、組み込んでみて正常に動作しないとなれば、販売店側は取付方法にミスがあったと指摘します。
購入時にも修理専門店に作業依頼するよう注意が促されていることがほとんどです。iPhone修理専門店は、作業前に必ず動作チェックをするためのツールを使用し検品作業を行いますので上記のようなトラブルは避けられるのです。また専門工具も必要となります。
工具も高いものから安いものまで様々ありますが、安いものですとネジを舐めてしまって外せなくなってしまうようなことが良く起こります。この辺も全て自己責任となりますので、何が起きても臨機応変に対応ができる技量が無いとご自身での修理は難しいかと思います。
修理費用を抑えられる
なんといっても一番のメリットは修理費用を抑えられることです。通常、作業料が含まれますが、自分でiPhoneを修理する場合は、部品代だけで済みます。iPhone6のフロントガラスは安いもので3,000円ほどで工具セットのものはもう少し値段がしますが、正規で修理依頼するよりは断然安く済むのがメリットです。
すぐに使える
自分で修理しますので、交換が終わったらすぐにiPhone6を使用することができます。非正規の修理業者へ依頼する場合は、その場で作業して引渡しはできますが、店舗まで足を運ばなければなりません。また、Appleの正規サービスプロバイダでは、iPhone6本体を送らなければいけない場合もあるので更に納期がかかります。そういった点を踏まえると自分で修理した方が一番納期が短いというメリットがあります。
パーツの破損や部品損失の可能性が高くなる
iPhoneの修理をしたことがない方にとっては、フロントガラスの交換も不慣れな作業になります。不慣れな分、誤って正常な部分を破損させたり、ケーブルを切っていまいiPhone6が正常に起動しなくなってしまうこともあります。
自分で修理する場合は自己責任ですので、慎重に作業するようにしましょう。
Appleの修理サービスを受けられなくなる
「AppleCare+foriPhone」に未加入であっても、通常のiPhone6画面の破損であれば保証対象外金額で修理サービスを受けられますが、自分で修理した場合や、非正規業者へ依頼した修理、不正改造などによる損傷の場合は、修理サービス自体受けることが出来なくなります。
仮に自分で修理して修理できなかった場合は、非正規のiPhone修理屋さんにお願いするしかありません。こうなるとフロントガラス代だけで済んでいたのが、逆に高くつく場合もあります。自分でiPhone6を修理する場合は、しっかり考えてから行いましょう。
保証が一切ない
Appleの正規サービスプロバイダで修理依頼した場合で修理サービスによって不具合が生じた際は、製品保証の残りの期間と修理完了後90日間のうち、いずれか長い方が保証してくれます。非正規のiPhone修理屋さんの中でも30日保証といったような保証を付ける業者もいますが、自分で修理した場合は一切の保証が付きません。あるとしても部品購入の部品保証になります。
6-2.Appleの公式サポートで修理する
アイフォンに限らず、アップル製品のサポートを行っているのがGenius Bar(ジーニアスバー)になります。Genius Bar(ジーニアスバー)は、動作不良といった不具合から故障まで適切にアドバイスをしてくれたり、修理が必要な場合はその手続きまで行ってくれるサポートセンターのようなものです。
iPhoneが壊れた場合によく購入したNTTドコモ・ソフトバンク・au(KDDI)携帯ショップへ持ち込む方が多いですが、携帯ショップに持ち込んでも対応はできませんのでジーニアスバーに持ち込む必要があります。
ただし、ジーニアスバーは全国どこにでもあるというわけではなく、以下の地域のアップルストア内しかないため、地方の方にとっては利用しにくい環境ではあります。
ショップ名 | 住所 | 電話番号 |
---|---|---|
Apple Store札幌 | 〒060-0061 北海道札幌市中央区南一条西3-8-20 QB 札幌 | 011-209-8200 |
Apple Store心斎橋 | 〒542-0086 大阪府大阪市中央区西心斎橋1-5-5 アーバンBLD心斎橋 | 06-4963-4500 |
Apple Store仙台一番町 | 〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町 3-10-24 | 022-722-3001 |
Apple Store名古屋栄 | 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-17-15 エフエックスビル | 052-238-2400 |
Apple Store渋谷 | 〒150-0041 東京都渋谷区神南1-20-9 公園通りビル | 03-6415-3300 |
Apple Store表参道 | 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-2-13 | 03-6757-4400 |
Apple Store銀座 | 〒104-0061 東京都中央区銀座3-5-12 サヱグサビル本館 | 03-5159-8200 |
Apple Store福岡天神 | 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神2-3-24 天神ルーチェ | 092-736-6800 |
ジーニアスバーが近くにない場合は、Appleの正規サービスプロバイダであるアップルプレミアムリセラーに修理・交換の依頼をすることができます。こちらは、ジーニアスバーとの差はなく料金も技術も同等になります。
安心感がある
Appleの公式修理サービスですので、フロントガラスの純正のものを使用しますし、Appleの専任スペシャリストによって修理されるので安心感があります。正規サービスプロバイダに依頼した場合もAppleが認めたサービスプロバイダのスペシャリストが対応しますので、安心です。
保証が充実
Appleの正規サービスプロバイダで修理依頼した場合は、修理サービスによって不具合が生じた際に保障期間内または修理完了後90日間のいずれかで無償で保証してくれます。非正規のiPhone修理屋でも保証している場合もありますが、自分で修理する場合は保証は一切ありません。
修理費用が高い
Appleの公式修理サービスは、自分で修理や非正規業者に依頼するより割高になってしまいます。非正規の修理業者内でも価格競争が激しく格安で請け負ってくれる業者もありますので、修理代金を重視させる方にはネックになります。
データが消えてしまう
Appleの公式修理サービスは、データを残して修理することができません。修理に出す前に必ずバックアップをとるようにしましょう。
6-3.非正規のiPhone修理屋で修理する
iPhone修理は、必ずしもAppleの公式修理サービスを利用しなければできないというわけではありません。専門技術を持っているiPhone修理屋でも修理することは、可能ですがAppleの非正規業者になるため保証がなく公式修理サービスを受けられなくなります。
非正規のiPhone修理屋を選ぶユーザーの多くは修理代金の安さであったり、公式修理サービスでは対応してくれないニッチな修理にも対応してくれる部分にあります。ただし、全ての修理屋が高度な技術を持っているとは限りません。
中には悪質な修理で何度も修理代金を請求してくる悪徳業者も存在しますので、修理費用の安さでなく、安心安全なアイフォン修理業者を選ぶようにしましょう。
また、非正規のiPhone修理屋を選ぶ最大のメリットは、データが消えず安価に修理が出来るということが最大のメリットです。アップルストアやアップルプレミアムリセラーでの修理は、必ずデータを消されてしまいます。データを消去することが条件での修理受付になるからです。その点非正規修理業者では、データを消されることもなく安価が修理が可能また作業時間も早く完了します。
もちろん修理の内容によっては数時間の作業時間が掛かることもあるようですが、今回の画面割れ修理レベルであれば、20~40分程度で修理が完了するようです。アップル正規店では、長時間待たされることがほとんどです。折角の休みも無駄な待ち時間で終わってしまいます。
修理代金もお店によって差はあると思いますが、約10,000円程度で修理可能と思います。データも消えずに作業時間も20~30分程度でしかも安いときたら、誰でも迷わずこちらで修理しますよね。しかし良いことばかりではありません。
一度でも非正規修理業者で修理を行ってしまうと、Appleの保証は効かなくなってしまうので、その点だけ注意が必要です。ロジックボード(メイン基板)の故障意外であれば非正規修理業者で修理可能と思いますので、万が一故障した時には非正規修理業者に修理依頼すれば問題はないかと思います。しかしながらロジックボードが故障してしまった場合には、保証が効かなくなってしまっているのでこの時は諦めるほかありませんね。
その場で修理してすぐに受け取れる
非正規のiPhone修理屋の多くは、その場で修理してすぐに引き渡してくれます。Appleの公式修理サービスでは郵送する必要もあるため、すぐに修理してもらいた場合はオススメです。
期間保証付きの業者もある
非正規の修理業者へ依頼するとAppleの修理サービスを一切受けられなくなりますが、フロントガラスの交換によって生じた不具合に対して期間保証をつける業者もあります。こちらは、業者によって異なりますので、依頼する場合はしっかり確認しましょう。
修理業者の中では比較的修理費用が安い
修理依頼する場合は、Appleの正規サービスプロバイダにするとか、全国各地にある非正規の修理業者のいずれかになります。両者を比較すると正規で依頼するよりは非正規の業者に依頼した方が比較的安く済みます。
データが消えない
非正規業者へ依頼する場合は、Appleの公式修理サービスと違ってデータを残したまま作業しますので、データが消えることはありません。
Appleの修理サービスを受けられなくなる
「AppleCare+foriPhone」に未加入であっても、通常のiPhone6画面の破損であれば保証対象外金額で修理サービスを受けられますが、自分で修理した場合や、非正規業者へ依頼した修理、不正改造などによる損傷の場合は、修理サービス自体受けることが出来なくなります。
費用 | 保証 | 安全性 | 納期 | パーツ品質 | |
---|---|---|---|---|---|
自分で修理 | ◎ | × | × | ◎ | △ |
Appleで修理 | × | ◎ | ◎ | × | ◎ |
非正規修理業者で修理 | △ | △ | △ | ◎ | △ |
7.iPhone5cフロントガラス交換の修理料金値段比較
こちらは、iPhone6のフロントガラス交換の修理料金を「iPhone6を自分で修理する」「Appleの公式サポートで修理する」「非正規のiPhone修理屋で修理する」毎にまとめた修理料金比較表になります。保証サービス加入の有無を確認し、総合的にどの修理方法を選択するか参考にしてください。
修理方法 | 保証サービス加入の有無 | iPhone6のフロントガラス交換費用 | |
---|---|---|---|
iPhone6を自分で修理する | 3,000(税抜)~14,800円(税抜)程度 | ||
Appleの公式サポートで修理する | 「Apple Care+ for iPhone」加入 | 7,800円(税込) | |
「Apple Care+ for iPhone」未加入 | 12,800円(税抜) | ||
NTTドコモの「ケータイ補償サービス for iPhone & iPad」 | 7,500円(税抜) | ||
ソフトバンクの「あんしん保証パック(i)プラス」 | 「Apple Care+ for iPhone」加入 | 修理代金7,222円(税抜)×割引率87%=還元料金6,283円 修理費用:7,800円-6,283円=1,517円 | |
「Apple Care+ for iPhone」未加入 | 修理代金12,800円(税抜)×割引率87%=還元料金11,136円 修理費用:13,824円(税込)-11,136円=2,688円 | ||
au(KDDI)の「修理代金サポート」 | 「Apple Care+ for iPhone」加入 | 修理代金7,800円-修理代金サポート7,800円=0円 | |
「Apple Care+ for iPhone」未加入 | 修理代金13,824円(税込)-修理代金サポート7,800円=6,024円 | ||
非正規のiPhone修理屋で修理する | 10,000(税抜)~12,800円(税抜)程度 |
8.自分で修理する方法
こちらでは、iPhone5cのフロントガラスの交換方法についてまとめています。自分で修理する場合は、自己責任ですので、慎重に作業を進めてください。作業に不安な方は専門業者へ依頼することをオススメします。
1.iPhone6の電源を切る
フロントガラスの交換作業に入る前に必ずiPhone6の電源を切ってから作業をすすめるようにしてください。電源の切り方は本体上部にあるスリープボタン(電源ボタン)を長押しすると電源オフボタンが画面に表示されますので、タッチパネルを操作して電源をオフにします。
2.側面のSIMカードを抜く
安全面を考慮して念のためSIMカードを抜いておきます。SIMカードを抜く場合は、iPhone購入時に箱に入っていた付属品のピンを差し込んで押すとSIMスロットがでてきますので、そこからSIMカードを取り外します。
3.ライトニングケーブルのドックコネクタ両側にあるネジを外す
本体下部にあるドックコネクタの両側に小さなネジが2本あります。こちらのネジはペンタローブ(星形)という特殊なネジのため精密特殊ドライバーを使用して取り外します。
4.吸盤を使用してフロントパネルを開く
修理キットの中には吸盤が付いているものがほとんどだと思いますが、こちらの吸盤をフロントパネルに設置して、少しずつ力を加えながらフロントパネルを開けていきます。力ずくで開けようとすると接続ケービルが断線する恐れがありますので、慎重に開けるようにしてください。
手元にヘラのようなものがある場合は、開いた隙間から差し込んで少しずつヘラに力を加えつつ引っ張っていくと楽に開ける事ができます。
5.本体右上のネジを外しケーブル固定板を取り外す
本体右上にケーブル固定板があります。こちらの四隅と中央に1本プラスネジがありますので、プラスドライバーでネジを外し、ゆっくり固定版を取り外します。
6.フロントカメラセンサーケーブルを外す
フロントパネルと接続しているフロントカメラセンサーケーブルを外していきます。フロントカメラセンサーケーブルを始め4つのケーブルを外していきますが、ロジックボードに付いているソケットごと取り外してしまわないように注意してください。
外す場合は、ヘラを爪楊枝で少しずつ外していくと取り外しやすいです。
7.ホームボタンケーブルを外す
フロントパネルと接続しているホームボタンケーブルを外していきます。
8.デジタイザーケーブルを外す
フロントパネルと接続しているデジタイザーケーブルを外していきます。
9.ディスプレイデータケーブルを外す
フロントパネルと接続しているディスプレイデータケーブルを外していきます。
10.フロントパネルをリアケースから取り外す
フロントパネルと接続しているフロントカメラセンサーケーブル・ホームボタンケーブル・デジタイザーケーブル・ディスプレイデータケーブルを順に剥がしたらフロントパネルをリアケースから取り外します。
11.フロントパネルからカメラ周りのネジを外す
フロントパネルに取り付けてあるカメラ周りのカバーには3つのプラスネジが固定されています。プラスドライバーを使用して3つのネジを外してから固定カバーを取り外します。
12.イヤスピーカーを外す
固定カバーを取り外したら、イヤスピーカーを外します。
13.フロントカメラ部品一式を外す
イヤスピーカーを外したら、ヘラなどを使用してフロントパネルに接着剤で固定されているフロントカメラ部品をゆっくり取り外していきます。
14.ホームボタンの固定板を取り外す
ホームボタンの固定板に2つのプラスネジが固定されています。プラスネジをプラスドライバーで外し、固定板を取り外します。
15.ホームボタンケーブルのコネクターを外す
ホームボタンケーブルのコネクターをヘラをなどを使用してゆっくり取り外していきます。
16.ホームボタンを外す
ホームボタンケーブルのコネクターが外れたら、またヘラなどを使用してゆっくりホームボタンを取り外していきます。
17.液晶パネル裏のLCDフレームを外す
ホームボタン・フロントカメラ・イヤスピーカーを全て外したら、液晶パネル裏のLCDフレームを外していきます。LCDフレームの両側に3つずつ計6つのプラスネジを外し、ホームボタン側へ外していきます。
ホームボタンケーブルの一部がフロントパネルに貼り付けているので、ヘラを使って少しずつはがしていきます。
9.今後のフロントガラス割れ防止対策
フロントガラスのひび割れは不注意による突発的な事故がほとんどですので、修理したからといって今後も安全ということではありません。今後も同じようなことが起こる可能性もありますので、しっかりリスク防止の対策をとっておくことも大切です。
こちらでは、いくつかのフロントガラス割れ防止対策をあげています。防止内容によってかける金額も異なりますので、参考にしてください。
9-1.保証サービスに加入する
Apple公式の保証サービス「AppleCare+ for iPhone」や3キャリア独自の保証サービスによって金額も異なりますが、加入していると安く抑えることもできます。ただし、こちらは加入できる時期や条件があるため、修理した後に申し込みができない場合もあります。もしできる場合は検討されてはいかがでしょうか。
9-2.保護フィルムやケースを装着する
簡易的な方法としてもっとも対策がとられるのが保護フィルムやiPhoneケースの装着です。保護フィルムは画面割れ防止のものが販売されていますが、落下に伴う衝撃を一部に受けると当然ながら割れる可能性が高いです。iPhoneケースはデザインがかわいいものなどアクセサリーとして利用されることが多いですが、フロントガラスの割れ防止としては手帳型のiPhoneケースがオススメです。
手帳タイプはiPhoneを全面保護する形なりますので、落としたとしても保護し衝撃を抑えることができます。更により防止対策を行うのであれば、落下しても開いた状態にならないマグネットロックが掛かるタイプのものがオススメです。
9-3.強化ガラスフィルムを装着する
フロントガラス割れ防止対策の中で一番安全なのは強化ガラスフィルムを装着することです。市販でも販売されていますが、硬度が9Hとかなり硬いものなのでナイフなどで引っ掻いてもキズが付かず、ハンマーでたたいてもヒビも入らないものもあります。
ただし、iPhone6等の脇の部分が湾曲形状の端末は、構造上の問題から強化ガラスフィルムだけでは守れなくなっています。そこで、最近は「3Dタイプの全面保護フィルム」というものが販売されていますので、こちらを装着した方がより安全ではあります。